立体になるベルト

  • 2015.11.11 Wednesday
先日の言わなければわかりにくい事、続編。
しつこく言わなければ、理解しがたい事のようなものです。


ここに1本のベルトがあります。


10代後半に購入した、一番頻繁に使っている丈夫で長持ちしている30年選手のベルト。
程良い柔らかさの牛革が、割れにくいので長持ちしているかもしれません。
バックルは純度の低いシルバーですが、リベットのヤレ具合のほうが、たまらなく好きです。



全く無名のフランス製。
神戸の高架下商店街が、らしく、雑多な、それでいて個性的なショップが多かった時代。
そのなかでアメリカ・ヨーロッパのオーソドックスで飽きのこないブランドをセレクトしていた
 Light とゆうショップで購入しました。
ベーシックなものばかりでしたが、いつもワクワクして魅入っていたような気がします。



そんなベルトも平置きすると、今はこのような状態。
後ろは浮くように湾曲し、脇の辺りも浮いています。
もちろん、新品の時は真っ直ぐでしたが使い込むうちに自分の身体に、
とゆうより立体である、人間の身体に合わせて癖がついたベルト。
この状態をたとえに、言わなければわからない事の続編です。





VMX Pantsのベルト帯パターンと並べたベルト。
LEFTE RIDE Pantsのベルト帯も同様にカーブしています。
ベルト帯など真っ直ぐで、いいのではないか?
そうです、真っ直ぐで不自由なくPantsなど履けます。






このカーブは何を元にしたのか?
Pantsのウエストラインは曲線を描いています。
人間のウエストは勿論、立体に出来ているからですが
Pants身頃のウエストラインに合わせて、ベルト帯のカーブを描きました。
といいますか、なぞったと言った方が分かりやすいでしょう。






しかし難点があります。
裁断時は無駄が多い、手前のカーブのベルト帯。(もう1枚、スレキで裁断します)
奥の通常よくあるベルト帯なら直線なので、生地の端も使うことができ、
無駄が少なくコストも最小限で済みます。
縫製に関しても言えますが、曲線のベルト帯なら
同じく曲線のウエストと縫い合わせるので
逆カーブ同士になり、縫いづらく時間を要します。

利点は脇の辺りがバイアスになるぐらいでしょうか。
なぜなら生地が伸びやすいバイアス方向が、骨があり動きの多い脇にくると
ベルト帯が伸びやす利点。
専門的過ぎますか?





履き比べてみました。


直線のベルト帯を採用しているSPEEDWAY Trousers
バイクに乗ることを考え、尻ぐりを長めのしていますので
ベルト帯のフィッティングが良さそうに見えますが、ウエストを包み込む安定感には欠けます。






カーブにしていますVMX Pantsは、ウエストを全体的に
群なく包み込んでいる安定感があり、ホールド性の良さが体感できます。
この技法はオーダーメードのスーツを制作する際に、Pantsに用いられることが多いです。






座るとSPEEDWAY Trousersはウエストの後方が、どうしても開いてしまいます。
これは仕方がない事であり、立体である人体の癖までは、直線のベルト帯では補えません。
なので、ベルトを締めることにより、ホールド性を高める事が必要です。
ベルトにカーブの癖が一番、生まれてしまう、力の加わる状態ですね。






VMX Pantsを履いて座ると、ウエスト後方の開きが少なく
座った状態でもホールドが良い、包み込む安定感が味わえます。
細いベルト1本に頼ることなく、ホールド性があるとゆうことですが
VMX PantsとLEFTE RIDE Pantsを履かれている方は、あまり気付くことはないとは思います。
それは、普通に違和感なく履けているからだと思います。

パテッドキルティングの仕様は、良い意味で来年は拘り過ぎないようにしますが
今年から採用しています、こちらのベルト帯は来年以降も続けます。
ビンテージモトクロスのレースなどで走っていますと
様々な状態で走ることが多い下半身ですが、膝と腰を駆使しており、
腰が動くとゆうことは下腹も動き、ホールド性が良い方がウエスト回りに負担が少なく
安心感がありますので、一手間かかるようですが
続けていくことが大切なこともあります。

簡単に作ろうと思えば、いくらでも出来る
たかが服ですが
このような仕様もあり、服の深さもあることを知って頂いて
これから年齢重ねていくうえで、服への趣きを年齢なりの
豊かな感性で楽しんでもらえれば嬉しいです。

また、他の言わなければわかりにくい事を
アップします。



 


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